TNR(ノラ猫の去勢・不妊手術)

外で暮らす不幸な猫を増やさない根本的な対策は、不妊手術です。猫は野生動物ではありません。人が責任をもって世話と管理をしなくてはならない動物です。ノラ猫は人の無責任から生まれています。

猫は年に何回も出産可能で、一回に4~8匹の子猫を産み、日照時間によっては一年中繁殖できることがあります。生まれた翌年には確実に繁殖でき、計算上では一匹のメスが一年で20匹、2年で80匹以上も可能ということになります。子猫も6ヶ月をめどに不妊手術を施さないと、今や猫算式に増えていくのです。

 

飼い主のいない成猫と子猫の里親募集

私たちは、過酷な屋外で生きていく猫の”0”を目指します。外で暮らすノラ猫に暑さ、寒さ、雨の日、安心して眠れる場所はあるのでしょうか。ゴハンは食べられても、猫同士の争い、ケガ、感染症、骨折やけがを抱えても生きていかなければなりません。車に轢かれ無残な死を迎えることもあります。年に何回も出産、身を削り子育て、その子猫たちも5ヶ月になれば生きるすべもままならないまま、ひとりでゴハンを探し、生きていかなければなりません。TNRの際、すでに人慣れする見込みのない母猫は不妊手術後元の場所に戻しますが、子猫はできる限り保護して、人慣れ修行をし、里親募集をします。

 

神奈川県動物保護センターに収容された猫の引き出し

私たちは、殺処分“0”を目指し、センターに収容された猫の引き出しをし、養育の上、里親募集します。全国の自治体に収容されるほとんどが、飼い主が見つからずに殺処分になっています。そしてそのほとんどが離乳前の子猫です。

 

無責任な飼い主、無責任な給餌者を減らす為の広報

外で暮らす猫の後ろには必ず、人の問題があり、人の無責任からノラ猫がいるのです。去勢手術もしていない猫を外に自由に出す飼い主。猫の苦情で一番多いのは、庭などにされる糞尿被害ですが、飼い猫の場合も多く、トラブルが発生します。感染症や事故から愛猫を守るためにも、完全室内飼いにします。

また、かわいそうと餌だけを与え、繁殖の問題は飼い猫ではないから、と見ないふりをする給餌者。一年もすると手を付けられないほど増えてしまいます。地域住民で協力して飼い主のいない猫の世話をし、数を減らしていく活動(地域猫活動)がありますが、活動には不妊去勢手術が不可欠です。

 

猫でお困りの方、TNRの協力、猫嫌いな方のご相談

増やさないようとわかってはいるけど、捕まえられない。お困りの方、すぐご相談ください。悩んでいるうちに、数ヶ月で猫は2倍、3倍に増えていきます。子猫は離乳のころに保護できれば、里親さんを探すことができますので、その結果ノラ猫を減らすことになります。より良い捕獲の方法、捕獲機の貸し出しなど、お手伝いいたします。

 

災害時ペット同行非難の普及と飼い主への啓発

災害は突然起こります。いざという時、ペットとともに避難できるよう、飼い主さん自身の日ごろからの心構えと備えが大切です。行政は非常時にペットと一緒に避難所に逃げるという〈同行避難〉を推奨しています。(同行避難は、室内同伴避難とは異なり、今のところ、同伴避難できる避難所は無いと心得てください。)

同行避難するためには、日ごろから、キャリーバックやケージを用意し、そこにペットが入っていられるようにトレーニングをしておくことが大切です。そして、私たちと同様に非常食や防災用品を準備し、万が一はぐれた場合のペットの写真も用意しておきましょう。ペットの防災グッズ、用意しておく備品などの詳しい情報は、環境省〈備えよう、いつもいっしょにいたいから、ペット動物の災害対策〉などの資料があります。